カステルヴェッキオ
トスカーナ最上のキャンティを目指す造り手“カステルヴェッキオ”!
イタリアのフィレンツェ郊外に1960年より自社エステートとしてキャンティを造り始めたカステルヴェッキオ社。現在は、ロッキ・ファミリー3代目になる長男のフィリッポ氏と長女のステファニア氏が経営に携わっています。標高が約300メートルの丘に広がる僅か32ヘクタールの畑からは、高品質のぶどうが生まれます。近年、醸造の魔術師とも言われる“ルカ・ダットーマ氏”が醸造に加わり、そのワインの品質に大きく磨きをかけて素晴らしいワインに生まれ変わっています。彼らのポリシーは、最上のキャンティを造り上げること。古いしきたりに捕らわれず、改良すべきことはどんどん行い、まずは健康的な良いぶどうを実らせること。又キャンティは安いワインというイメージを覆す高品質のキャンティ・ワインを世に送り出すことが重要と考えています。彼らが淡々と説明することは、“安く作ろうと思えば今は機械で何でも出来る、私たちは、ぶどうを間引きして全て手作業で収穫、それぞれのぶどうを別のタンクに入れて発酵させて、何ヶ月も樽で寝かせる。出来たワインを入念にブレンドするという工程を徹底している。手を掛ければ掛けるほど良いワインが出来るのさ!”と力説するのです。
ロッキ・ファミリーとの出会い
2004年に行われたイタリア最大のワイン展示会で出会いました。トスカーナの会場では、数百のキャンティ生産者がたくさんひしめきあっており、その中でどのワインが良いのかとうろうろしていたところロッキ家の長女ステファニアが“うちのキャンティは美味しいから試飲してよ!”と声を掛けてきました。小さなブースで出展していてラベルもおとなしい感じだったのですが、飲むと凄いコクがあってキャンティというイメージを覆されました。価格もとてもリーズナブルで、これなら是非と決めてしまいました。お兄さんのフィリッポ氏は、とても真面目そうな好青年という感じで、これからのキャンティはこうあるべきと熱のこもった説明を受けました。ブースの奥でニコニコ2人を見守っていた初老の男性が、後からお父さん(前社長)と紹介され、その温かい眼差しに子供を信じ、認める親心を感じました。2人の子供は、その代々造るワインに磨きを掛けるべく、天才醸造家と言われる“ルカ・ダットーマ氏”にその技術を教わり、今日では欧米での評価を確固たるものにしてきています。